家を建てる際には地鎮祭をおこない、無事に工事が進むことや、施工後の安全を祈願する風習が今も残っています。
一方解体する際にもお祓いをする人が意外にたくさんいますよ。
そこで今回は、売却などで家の解体を検討されている方へ向けて、お祓いの必要性についてご説明します!
家を解体する際のお祓いの必要性:宗教によって考えはさまざま
「解体するときもお祓いするの?」と驚いた方も多いかもしれませんね。
家を建てる際に地鎮祭をされる方はたくさんいますが、解体の際のお祓いに関しては、あまり必要性を感じない人も多いようです。
お祓いは宗教的な考えがもとになっています。
「すべての物質に神が宿る」といった神道的な思想をもとにすれば、家や土地に宿った神にお礼を伝える意味で、お祓いの必要性があるでしょう。
仏教の場合は、神という思想がないので、お祓いをおこなうことはほとんどありません。
ほかにはキリスト教・イスラム教など、家を解体する際にお祓いする風習はないようですが、なにか違った形の風習があるかもしれませんよね。
宗教的な思想は関係なく、住み慣れた家に感謝の気持ちをもつという意味や、新しい生活への気持ちの切り替えという意味で、お祓いするのもよいのではないでしょうか。
家を解体する際のお祓いにかかる費用の相場は?
ではどれくらいのお金を準備しておくとよいのでしょうか。
費用の相場をお伝えしますね。
●初穂料…2万円から3万円
●お供え物…1万円
●出張費用…1万円から2万円
家を解体する際のお祓いは、神社から神主さんに来てもらっておこないます。
神前に奉納する初穂料に加え、お米やお酒・野菜・果物などのお供え物を準備します。
また神社から家まで来ていただくため、出張費用も渡す場合があり、これらを合計すると6万円ほどが相場です。
家以外のものもお願いする場合は、別途費用がかかります。
たとえば敷地内に井戸がある場合、神道では「井戸は水の恵みの神様が宿る」という考えがあり、井戸祓いをおこないます。
費用の相場は3万円ほどです。
また精霊が宿るという思想から、古くからある樹木を撤去する際には樹木祓いをおこない、これの費用も3万円ほどです。
家の解体だけでなくほかにも撤去するものがあってお祓いしたい場合は、10万円ほど準備しておくとよいかもしれませんね。