マンションを購入する際、価格や立地、階層など気になるポイントはさまざまありますが、なかでも間取りが一番重要と考える方が多いのではないでしょうか。
理想的な住宅の間取りを探すうえで、一つの選択肢に挙がるのが「PP分離」です。
今回は、マンションの購入を検討されている方に向けて、PP分離住宅とそのメリットについてご紹介いたします。
マンションを購入する際は注目!PP分離の間取りとは?
そもそもPP分離のPPとは、パブリック(public)と、プライベート(private)それぞれの頭文字をとったものです。
住宅内の間取りにおいて、パブリックつまり公的な空間と、プライベートな空間を分離して配置することをPP分離といいます。
具体的には、リビングキッチンやダイニング、客間などは家族及び来客の集まる公的な空間、個室や寝室、浴室、洗面室などは一人になれるような私的な空間、というように分けることができます。
たとえば、玄関を入ると一直線に廊下がのびていて、右手に寝室への扉、左手にリビングへの扉、という間取りの場合、公的な空間と私的な空間が切り離されて配置されているPP分離の間取りであるということができます。
ほかにも、来客用のお手洗いと家族用のお手洗いがわかれている、個室からリビングを通らずに浴室に行くことができる、などもPP分離の例の一つです。
マンションを購入する際は注目!PP分離をとるメリットとは?
PP分離の間取りが採用される理由として真っ先に挙がるのは、プライバシーの保護です。
来客が多い家庭はもちろん、家族間のプライバシーを尊重するケースにも好まれています。
特に、成人したお子さんがいる場合や、二世帯住宅の場合などはPP分離の間取りが好まれる傾向にあります。
2つ目のメリットとしては、水回りの機能を集約させやすい点が挙げられます。
住宅のなかで水回りは使用頻度の高さから劣化が早く、トラブルが起きやすい箇所の一つです。
浴室やトイレ、キッチンなど水回りの機能のある空間を集約させた配置をとることで、個室やリビングなどくつろぎの空間にトラブルが及びにくくなります。
また、水回りの機能を集約させることで、個室・リビングの眺望が確保できるため、良好な暮らしにつながるでしょう。
このように、PP分離の間取りは家族構成やライフスタイルに合わせた生活がかなうほか、実用性もあがり、メリットに富んだ間取りであるといえます。