今回は、マイホーム購入をお考えの方にぜひ知っていただきたい長期優良住宅認定制度について解説します。
環境問題への関心が高まる昨今、住宅業界においてもよい家に長く住もうという考え方が推進されています。
長期優良住宅の認定制度とはどんなものなのか、認定を受けることにどんなメリットやデメリットがあるのかを見ていきますのでぜひチェックしてみてください。
マイホーム購入で知っておきたい!長期優良住宅認定制度とは?
マイホームの長期優良住宅認定制度とは、ごく簡単にいえば「そのマイホームの構造や設備が、長期にわたって良好な状態で使用できるように、何らかの適切な措置がほどこされていますよ」ということを認定するための制度です。
長期優良住宅の認定基準には、劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性、居住環境、住戸面積、維持保全計画の9つの性能項目があります。
性能項目は、それぞれに認定のための基準が定められています。
長期優良住宅認定を受けられるマイホームを建てるメリット・デメリット
長期優良住宅の認定を受けることができるマイホームを建てることのメリットおよびデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
メリット
●住宅ローン控除の控除額が、一般住宅は10年間で最大400万円であるのに対して、長期優良住宅は10年間で最大500万円となる
●不動産取得税の計算の際に、一般住宅よりも多い控除が受けられる
●登記のための登録免許税が一般住宅よりも安くつく
●新築物件に対する固定資産税の軽減措置の期間が一般住宅よりも長い
●「フラット35」よりも10年間金利が低くなる「フラット35S」を利用できる
●火災保険料も一般住宅よりお得になるケースが多い
デメリット
●長期優良住宅の申請や審査、さらに申請に出すまでの書類作成費用も含めると数十万円の費用がかかる
こうしてみると、長期優良住宅の認定を受けることは圧倒的にメリットのほうが多いことがわかりますね。
もちろん長期優良住宅の申請や審査、書類作成にかかる費用は「安い」とはいえませんが、その後長く住み続ければ、その費用のモトは十分取り返せますよ。