現在日本では、年間で12億トンを超える温室効果ガスを排出しており、環境省は2050年までに、これを実質ゼロにするためにさまざまな取り組みをおこなっています。
脱炭素社会を目指す日本において、私たちは暮らしのなかでどのような工夫をおこなう必要があるでしょうか。
今回は、不動産の購入を検討する方に向けて、住まいと脱炭素社会をテーマに、CO2削減対策についてご紹介します。
脱炭素社会に向けた住宅づくりの変化とは①住まいのCO2消費量
脱炭素社会に向けて、まずは私たちが暮らしのなかでどれほどのエネルギーを消費しているのか知る必要があります。
平成26年から平成27年に環境省がおこなった調査によると、集合住宅では一人あたり年間2.3トン、戸建て住宅では3.7トンものCO2を排出しているという結果が出ました。
さらに排出量用途に注目してみると、冷暖房や車用燃料などがその主な使い道として挙げられます。
これらは総じて集合住宅よりも戸建て住宅のほうが排出量は多くなっており、このことからもCO2排出量を削減していくためには、今後とくに戸建て住宅におけるエネルギーの節約が要になってくるといえるでしょう。
脱炭素社会に向けた住宅づくりの変化とは②CO2削減対策
これから戸建て住宅の購入を考えているのであれば、国の推進するZEH住宅や、省エネ設備の取り入れられた住宅がおすすめです。
そのほか、住まいから出るCO2を削減するために、次のようなことが挙げられます。
消費エネルギーの見える化
消費エネルギーを可視化するスマートメーターを住宅に導入することで、電力の使用状況や料金を一目で確認できます。
見える化することで、省エネの実感だけでなく、電気代の節約にもつながるでしょう。
省エネ家電の導入
家庭からのCO2消費量のうち、約半分を占めるのは電気です。
冷蔵庫や冷暖房などの省エネ家電の利用、LEDライトの導入などは、電気使用量を減らしながら生活を快適にしてくれます。
太陽光パネルの設置
エネルギーを自家発電することで、年間の電気代の大幅な削減、蓄電設備による災害時の保険、クリーンエネルギーの利用などさまざまなメリットがあります。
設置には費用がかかるものの、長く住み続ける住まいに取り付けることで、長期的な視点ではお得な設備といえるでしょう。